会社に勤めながら多数のビジネス書を世に出し、
大学院で非常勤講師を務め、学会で理事をし、
また、様々な勉強会を主催する柴田さんの転機は、
33歳の時だったという。
33歳で、日産のカルロス・ゴーン社長(当時)を前に、
プレゼンテーション(もちろん英語で! )。
33歳で出版した、『ビジネスモデル特許戦略』がヒット。
また、10年以上続けている朝食会「赤坂ブレックファーストクラブ」を
始めたのも、同じく33歳。
もちろん、就職した後、良い仕事をし続け、
英語の勉強を積み上げていたからこそ、
ここぞというチャンスで、大成功を収めることができたのだ。
この本では、柴田さんご自身の経験をもとに、
誰でも実践できそうな、100のルールが提案されている。
特に面白いのは、‘第6章 「自己投資」と時間のルール’の中にある、
‘ルール65 5日間から始めて世界一になる’。
‘世界一を目指す最初の5日間の勉強メニュー’があり、
具体的に1日目、2日目・・・と、5日間でやるべきことが挙げられている。
それが本当に、小さな取り組みやすいステップになっていて、
絶対に、誰にでもできそうなのだ。
そしてそれを繰り返せば、確かにある分野で、世界一になれそうだ。
私が思うに、もっとも重要な点は、本を探したり読んだりした後、
必ずアウトプットにつなげる、ということだと思う。
私自身のことを振り返っても、納得がいく。
生徒さんに音楽を教えてきた私は、
生徒さんの発表会(アウトプット)を、もちろん開いていたのだが、
自分自身のアウトプットについては、ほとんど考えたことがなかった。
歌のCDを作り、また、ブログを始めたのは、1年半前。
YouTubeで、曲をコンスタントに公開するようになったのは、
昨年暮れからなので、4、5ヶ月前。
まだアウトプットを始めてから、わずかな年月しか経っていないが、
自分の中の変化は、とても大きい。
柴田さんは「10年続ければ、たいていのことでは世界一になっているでしょう」
と書いている。
これは単なる励ましではない。
あるテーマについて10年発表し続ければ、きっと大きな成果が得られると思う。