「渡辺 香津美プレゼンツ JAZZ回帰プロジェクト」

「KAZUMIのJAZZが止まらない!」がコピーの
「渡辺 香津美プレゼンツ JAZZ回帰プロジェクト
 meets 本田雅人ジャズオーケストラ」というコンサートを聴くため、
はるばる船橋市民文化ホールまで行ってきた。
出演は、渡辺香津美さん(ギター)、則竹裕之さん(ドラムス)、納 浩一さん(ベース)、
そしてゲストが本田雅人さん(サックス、フルート)と、本田雅人ジャズオーケストラ。
(オーケストラには、ピアノの新澤健一郎さんが参加)。
ギター、ベース、ドラムスのトリオも、とてもスリリングで良かったが、
第2部でジャズオーケストラが加わると、ますます面白くなってきた。
おなじみの「キャラバン」、「マシュ・ケ・ナダ」、「スペイン」、「バードランド」・・・、
パワーが炸裂し、非常に盛り上がった。
アレンジが良く工夫されていて、サウンドに輝きがあり、
また、オーケストラのメンバーひとりひとりも次々に前に出て、
華麗なアドリブを披露するのが楽しい。
ステージ全体でも、皆、息がぴったり合っていて、
リズムを決めるところなど、とてもシャープ。
(どなたのアレンジなんでしょう?)
渡辺香津美さんは演奏しながらステージの上を歩き回り、
皆と緊密なコミュニケーションを取りつつ、
超絶技巧のアドリブを繰り広げた。
渡辺さんと、共演のソロミュージシャンとの掛け合いも、
どんどんエキサイトしていった。
本田雅人さんも、楽しげに軽やかにプレイしていたが、
本田さん率いるジャズオーケストラが、日本人離れした上手さで、
凄いなぁと感銘を受けた。
ここが船橋だということを、思わず忘れるひとときだった。
しかしホールは、ガラガラとまでは言わないが、
後ろが丸ごと空席で、全体として60%ぐらいの入りだろうか。
こんなに素晴らしい演奏なのに、本当に残念なことだ。
アンコールの「ルパン三世」も迫力満点!
ビデオ撮影していた係の人に尋ねてみたが、
単なる記録用の撮影だという。
なんてもったいない!
DVDやTV放送などで、多くの人々が触れる機会を作るべき。
都内のメジャーな会場での再演を望みます。

※「マシュ・ケ・ナダ(Mas que nada)」はブラジルポルトガル語スラング
 「おい、どうしたんだい」「やなこった」等と言う意味。
 スペイン語の「más que nada(最高)」と言う意味と混同されている。
 (出典: Wikipedia)