皇室の名宝−日本美の華−

皇室の名宝−日本美の華−(第2期)が、
上野の東京国立博物館(平成館)で行われている。
天皇御即位20年記念特別展。
ということで、東京にいながらにして見た。
奈良・東大寺正倉院宝物を!
東大寺の大仏を造った聖武天皇の遺愛品600点余りを、
光明皇后が献納。
それを機に、東大寺正倉院が建てられた。
宝物は1200年以上も大切に保管され、今日に至る。
大陸からの輸入品も多いが、日本で作られたものでも、
中国、ペルシア、インドなど、シルクロード文化の影響が見られる。
何と言っても、「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」だ。
これは、マンドリンの胴を丸くしたような楽器。
背の部分には、二羽のおうむなどの装飾。
虹のような色合いの夜光貝琥珀(こはく)などで細工されている。
8世紀に創られたとは、信じられない技巧だ。
そして「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
(おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)」。
花が咲いたような形の鏡だ。
幾重にも花びらを重ねたような華やかなデザイン、
金に映える緑、黄、深緑の七宝の鮮やかさ。
いにしえの時代、このような美しい品々を創り出した人々、
今では名前も知れない人々の心と技が、
時を超えて光っている。
皇室の名宝−日本美の華−は、11月29日まで。


http://www.bihana.jp/