横山幸雄さんショパン・ピアノソロ全166曲コンサート第3部後

17:15〜20:45 《全31曲》 
2つのノクターンop.32 
4つのマズルカop.33 
3つのワルツop.34 
ソナタ第2番op.35 
〜15分休憩 18:15〜18:30〜
即興曲第2番op.36 
2つのノクターンop.37 
バラード第2番op.38 
2つのポロネーズop.40
4つのマズルカop.41 
3つの新しいエチュード 
スケルツォ第3番op.39 
〜15分休憩 19:30〜19:45〜
ワルツ第5番op.42 
タランテラop.43 
ポロネーズ第5番op.44 
前奏曲op.45 
演奏会用アレグロop.46  
バラード第3番op.47 
幻想曲op.49 

 ♪ ♪ ♪ ♪

夕方、第2部終了後、渋谷にあるイタリアン・レストラン
リストランテG」のランチボックスで軽食を取った。
リストランテG」は、横山さんがオーナーである
渋谷のレストランだ。
ランチボックスは2種類。
私は、北海道十勝牛の赤ワイン煮込みを選んだ。
ビーフがとても柔らかかった。

今まで、ドレッシーなシャツをおしゃれに着こなしていた横山さん。
第3部では、スーツにネクタイといういでたちで登場。
胸にはポケットチーフ。
夜のコンサートというファッションで、ステージに現れた。
第3部の最初のブロックでは、
大曲、ソナタ第2番「葬送」。
横山さんの演奏は、曲の骨組みがはっきりしていて、
とても立体的に感じる。
第3楽章の葬送行進曲では、
深い悲しみがひしひしと感じられ、
合間を縫って現れる穏やかな部分は、
静かな祈りのようであった。
強音と弱音の変化が非常に幅広く、
コントラストが強烈で、
心に迫った。
このソナタが終わると、会場は一瞬静まり返り、
まだ一つ目のブロックであるのに、
今までより一層のブラヴォーの声が、
場内にあちらこちらから起こった。
第3部は、年上の恋人、ジョルジュ・サンドに支えられ、
ショパンの内面に大きな変化、成長が
もたらされた時期の曲だ。
葬送ソナタスケルツォ第3番、
ピアノの可能性を極限まで追求しようとする
革新的な作品が書かれた。
・・・第3部、幻想曲が終了。
立ち上がって拍手する人もあり、拍手の嵐。
すごいことになってきましたよ!
たった30分の休憩の後、いよいよ第4部(最後の部)に入ります。
次にレポートが出るのは、深夜1時過ぎ。
ギネス世界記録の達成後です。
ここからは深夜のコンサートとなるため、
18歳未満の入場は不可です。
さあ、私も「リストランテG」特製の
もうひとつのランチボックス
蝦夷ローストポークと石割農園のたっぷり野菜のランチボックス」
を食べて、あと4時間聴きます。
21時15分から開始される第4部。
30代の初めから死を迎えるまでの時期の
作品が演奏されます。
39歳という若さで亡くなったショパン
円熟期、そして晩年の作品。
なんと、横山さんは、今年39歳。
ショパンの最晩年の作品を、
同じ年齢を迎える横山さんが、
どのように演奏するのでしょうか?!