第2回 グローバル・パートナーシップ・コンサート

東京藝術大学4年、3年に在籍する
兼重稔宏くん、濱野与志男くんが設立した、
任意団体「ルネサンス・プロジェクツ・ワールドワイド」が主催する
チャリティーコンサートが、文京シビックホール・小ホールで
行われた。
公演の事業収益は、バングラデシュ公認NGO、PAPRIに
寄付されるという。
会場では、兼重くんが撮影した
バングラデシュの子供たちの写真が展示され、
その暮らしぶりが紹介されていた。
出演は、兼重くん、濱野くん、大学の仲間、先輩である
景山昌太郎くん、湯本亜美さん、尾池亜美さん、
西方正輝くん、瀧村依里さん。

今回取り上げた作曲家は、イタリアのルチアーノ・ベリオ
アメリカのジョン・ケージ、ロシアのセルゲイ・ラフマニノフ
エストニアのエルッキ・スヴェン・トゥール、
ウクライナのヴァレンティン・シルヴェストロフ、
ロシアのアルフレート・シュトニケ。

全て20世紀の作品で、そのうち2曲は1990年代という
最近のものである。

優秀な若い音楽家たちが、このような現代の音楽を紹介するのも、
とても意欲的な活動だと思う。
最後のシュトニケ作曲「ピアノ五重奏曲」では、
締めくくりのピアノソロが、鎮魂歌のように
静かに鳴り響く。
天井から吊り下げられている、植物の模様をあしらった
すりガラス状のオブジェが、
平和や、穏やかな暮らしを願う象徴のように感じられた。