友だちのよしねえが、
またまた鎌倉ツアーに誘ってくれた。
どこに行くのかわからない、
ミステリーツアー。
今回は6名で、和気あいあいと。
じんこさん、いずみさんも、
張り切って小高い山を登る。
鎌倉の市街地からも程近い、
その衣張山からの、素晴らしい眺め!
三方の山々、そして相模湾。
遠くには、かすむ富士山が。
歴史遺跡の「名越(なごえ)の切通し」、鶴岡八幡宮、
てくてく歩き続けて、夕方に。
よしねえが案内してくれたお店は、
「穴子ちらし小町」。
鶴岡八幡宮から鎌倉駅に向かう途中にある、
こぢんまりとしたお店だ。
若宮大路と小町通りを結ぶ通りに、佇んでいる。
昼の部では、大旦那さんが、穴子ちらし一本で腕を振るい、
夜の部では、息子の若旦那さんが、
自ら釣った鮮魚を料理する。
若旦那の小柳鉄平さん。
「自分で釣った魚を、塩焼きにします!」
しましまが鮮やかな石鯛。
小柳さんは、岩手県大船渡市にある北里大学の水産学部を卒業。
生まれは中野、小2から鎌倉、大学時代は岩手。
卒業後は横浜中央市場に勤務、
そして料理人になり、10年。
この店を出して、4年目だという。
週に何度も釣りに行き、新鮮なネタを出す。
魚の料理方法は、他の漁師さんにもたずねるそうだ。
「魚釣りが好きなんで、
どうやったら皆においしく食べてもらえるか考えて、
お店を出しました」。
お刺身の盛り合わせ。
左から、あじ、真鯛こぶじめ、花鯛、いさきのあぶり、いけすたこ。
「あじは一口で、ガブッと食べて下さいね」。
かなり大きいお刺身だ。
ガブッと食べて、う〜ん、満足。
いさきのあぶりは、とろける〜。
「今日のネタで自分が釣っていないのは、
たこ、まぐろ、あわび、牡蠣・・・くらいなものですよ」。
若旦那の釣ったかわはぎで作った骨酒。
ぷ〜んといい香りがして、体もぽかぽか温まる。
これは、うまづらはぎのフライ。
熱々、さくさく、ほくほく。
本当にうまづらなのか、お顔も見ておきたかった。
若旦那に、ネタについてたずねると、
図鑑や本をいろいろ出してきて、
魚の写真や絵を見せながら、解説してくれる。
ぼうずぎんぽの西京焼き。
ぼうずぎんぽ、とっても面白い名前。
味は、銀だらに似ているという。
北海道の根室から、北里大学水産学部の先輩が、
送ってくれたものだ。
「皮の脂がすごくて、
コラーゲンたっぷり!
皮と身を、バランスよく食べて下さいね」。
やんちゃな感じの名前だが、
とってもなめらかで、おいしい!
いよいよ、石鯛の塩焼き。
若旦那がさっき見せてくれた、しましまの魚だ。
焼きたてのところを、かわはぎの骨酒と共に。
これは、ぜいたくですよ。
若旦那が釣ってきて、と想像しながら食べると、
おいしさもひとしお。
くわい、実は好物なんです。
久しぶりにお目にかかって、嬉しかった!
くわいの右の白い器の中に、
かわはぎの骨酒が入っている。
香りが漂ってきそうでしょ?
お店はカウンターのみ、
6人で、ぎゅうぎゅうづめになって座る。
若旦那の話に、みんな興味津々、
鎌倉の楽しい夜。
よしねえ、ありがとう!