3日目、緑の苔がビロードのような秋篠寺の次に、
広大な敷地にそびえ立つ平城宮跡へ。
おととし2010年、平城遷都1300年祭が行われたのは、
記憶に新しいところです。
さかのぼること1300年の和銅3年(710)、
飛鳥に近い藤原京から、奈良盆地の北端に新しく作られた平城京に、
都が移されました。
さらに長岡京に都が移された後、当時の建物は失われてしまいましたが、
長年の発掘調査により、現在の形に復元されました。
さあ、平城宮跡へ
長い道のりです。
ようやく見えてきました。
第一次大極殿。
文化庁のパンフレットによると、大極殿とは、
「古代の宮都における中心施設で、元日朝賀や天皇の即位など、
国家儀式の際に天皇が出御する場所」とのことです。
シンプルで、整然とした印象を受けます。
いにしえの人々は、畏敬の念をいだきながら、
この巨大な建造物を眺めたことでしょう。
敷地内を横切る、近鉄奈良線の線路
大極殿に入り、窓から敷地を見下ろします。
走る電車が、おもちゃのように見えます。
正面に朱雀門。
二重の屋根を持ち、間口25メートル、高さ22メートルもある、
堂々たる門です。
それぞれの思いを胸に、大極殿を後にします。
スケールの大きさは、圧倒的。
大極殿を背景に、充実した面持ちのかがみさんと竹下さん
平城宮跡の復元の意義の大きさは、はかりしれません。
♪ ♪ ♪
「未来信じて」
未来信じて
奈良の旅・第1日目の法隆寺篇でご紹介した曲、「あなたへ」と同様、
昨年の大震災の、復興支援チャリティーソングとして作った曲です。
映像で流れるのは、東北の美しい風景。
魂のこもった、力強いヴァイオリンを奏でるのは、
日本の若手を代表する実力派ヴァイオリニスト、長尾春花さんです。
詞 和田 あゆみ / 曲 吉田 菊子 / ヴァイオリン 長尾 春花
Lyrics: Ayumi Wada / Song: Kikuko Yoshida / Violin: Haruka Nagao
一緒に進んでいこう、この生命の奇跡を信じていこう。
希望という言葉を、今、光にして・・・。