昨年秋、映画館で手に取ったチラシがとても楽しい雰囲気だったので、
新年明けて早々、出かけてみた。
ダニエル・コーエン監督のフランス映画、「シェフ！」。
主人公の頑固な若手シェフをミカエル・ユーン、
超高級三ツ星フレンチ・レストランの頑固なベテランシェフを
ジャン・レノが演じる。
映画館は、この「シェフ！」でこけら落としをしたミニシアター、
新宿のシネマ・カリテだ。
公式サイトによると、物語は以下の通り。
有名シェフのレシピを数多く記憶する天才的な舌を持ちながらも、
生意気な性格から周囲とトラブルばかり起こし、
レストランを次々とクビにされる若きシェフ、
ジャッキー・ボノ（ミカエル・ユーン）。
妊娠した婚約者ベアトリスのため、
安定した仕事を求めて老人ホームのペンキ塗りをはじめるが、
料理のことしか頭にない彼は、ホームの厨房に口を出し始める始末。
一方、パリ有数の超高級三ツ星フレンチレストラン“カルゴ・ラガルド”は、
空前のピンチに陥っていた。
20年間、家庭をかえりみず料理に人生を捧げ、
店の“三ツ星”を守り続けてきたベテランシェフ、
アレクサンドル・ラガルド（ジャン・レノ）がスランプに陥ってしまったのだ。
次の審査会で星を一つでも失えば店の運命は終わりなのに、
新メニューがどうしてもひらめかない！
レストランオーナーからはメニューが時代遅れだと批判され、
有能な助手たちにも見放されはじめていた…。
すっかり困り果てたアレクサンドルは友人でもある前オーナーに会いに
老人ホームを訪れ、
そこで自らがかつて生み出したレシピを見事なまでに再現した一皿のスープに出会う。
それは、アレクサンドルを尊敬し、彼のレシピを完璧に暗記した
ジャッキーの手によるものだった。
ここ数年、人の長所は短所であり、
けれどもその短所は長所であり・・・
と、私は良く感じる。
(というより、今までそのことになかなか気づくことができなかった)。
この物語に出てくる4人(ジャッキーの恋人、アレクサンドルの娘、
という女性二人を含む)は、
それぞれに強い信念(悪く言えば頑固)を持つ人物。
特に主人公ジャッキーの信念の強さと言ったら！
そのせいでジャッキーは職や恋人など、たくさんの大切なものを失う。
しかし、結局その信念があったからこそ、
ジャッキーは大きな夢を実現させることができた。
そして、夢の実現は恋人の心を取り戻すことにもつながった。
やはり私も気持ちをしっかり持ち、
夢が実現するまで自分の信じることを続けよう。
「シェフ！」はその想いを強くさせた。
