ヴィクトリア女王 世紀の愛

渋谷のBunkamuraで、
英国ヴィクトリア女王(1819〜1901)をテーマにした
イベントが、二つ催されている。
その一つが、映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」。
18歳で即位したヴィクトリア女王
若き日々を綴る。
若い女王を政治的に利用しようとする
周囲の思惑、陰謀。
それに屈せず、道を切り開こうとするヴィクトリアを、
エミリー・ブラントが熱演する。
一人の女性の、スケールの大きな
成長物語だ。
当初、国民の支持を得られなかったヴィクトリアが、
後に夫となるアルバート王子の助言を得て、
人々の幸せに結びつく政治を目指す。
結婚前、ヴィクトリアはイギリス、
アルバートはドイツ、と離れ離れだった。
時は19世紀、連絡手段は、
海を越えてやり取りされる手紙のみ。
この距離の感覚は、
どんなものであっただろうか。
ヴィクトリアの孤独を察知して、
近くにいても、遠くにいても、
変わらぬ愛と優しさで支えたアルバート王子。
銃で狙われたヴィクトリアをかばって撃たれるシーンは、
特に心に残る。
人は、辛く苦しい時でも、
自分を見失わず、高い志を保っていれば、
きっと魂の友を得られるのだろう。
強く勇気づけられる作品だ。
ヴィクトリア女王 世紀の愛」は、
Bunkamura ル・シネマで上映中。

http://victoria.gaga.ne.jp/