愛のヴィクトリアンジュエリー展

Bunkamuraでのもう一つのイベント、
「愛のヴィクトリアンジュエリー展
華麗なる英国のライフスタイル」。
会場に入るとまず、
肖像画「若き日のヴィクトリア女王」。
映画のワンシーンかと勘違いしそうだ。
それだけ、映画の登場人物たちの
ヘアスタイルや衣装は、
当時のイメージに忠実に再現されたということだろう。
ジュエリーでは、素材の何と多様なこと!
「タイガークロウ&ゴールドブローチ」では、
インドのトラの爪、珊瑚。
「シャーク&シルバーセット」では、
サメの歯。
「ブルーバタフライブローチ 『トンボ』」では、
南米の蝶。
七つの海に勢力を広げたイギリスだからこそ、
このような独特な素材を
入手することができたのだろう。
世界にただ一つ、と言うにふさわしい、
個性的な作品だ。
また、41歳の若さで病死した
アルバートの遺髪を、
ヴィクトリアは生涯大切にしたが、
大切な人の遺髪を身につけるという風習が、
イギリスにあったようだ。
「ヘアー&ゴールドブローチ」では、
柳の揺れる様を遺髪で描き、
「ヘアー&ゴールド、リボンブローチ」では、
遺髪を立体的に編んで、
リボンの形に整えている。
遺髪だとはわからないほどの、
精巧な仕上がり。
ダイヤ、ルビー、エメラルドなどを使った
心ときめくネックレスの数々、
豪華な銀のティーセットも必見だ。
面白いのは、「シュガーバスケット&スプーン」。
当時は、砂糖が高価だったので、
大きな塊を砕いたものを山盛りにすることが、
最上のもてなしだったという。
砂糖を入れる大きな器とスプーンの、
何と美しい彫刻。
お見逃しなく!
「愛のヴィクトリアンジュエリー展」は、
Bunkamura ザ・ミュージアムで、2月21日まで。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_09_victorian.html