高尾山のそばの静かな里に、
うかい竹亭(ちくてい)があります。
なんだか、ふるさとに帰って来たようです。
水車を眺め、橋を渡り、
飛び石の上を歩いて行きます。
左右に、数寄屋造りの離れ屋敷が、
いくつも並んでいます。
時に、せせらぎをぴょんと跳んで渡ります。
一番奥のお座敷。
耳に心地よい水音。
日常から離れた、ゆっくりした時の流れ。
「初春のお献立」。
この季節の日本の美しさ、自然の恵みを
五感で味わいます。
椿すしの、なんとかわいらしいこと!
お造りでは、舟形の器に、
新鮮なたいとまぐろが盛り付けられています。
和牛の朴葉焼では、
朴(ほお)の葉の上に、特製の味噌を敷き、
その上に牛肉を載せます。
この葉っぱは、かなり大きいですよ!
焼いているとき、味噌のとってもよい香りがします。
このようなステーキは初めて。
澄んだ空気の中でいただくので、
いっそうおいしく感じられます。
お店の人が、せせらぎを渡り、
一品一品、お盆に載せて、運んで来てくれるので、
できたてのお料理を味わうことができます。
これから、一番寒い季節を迎えますが、
雪景色を眺めながらお食事をするのも、
楽しそうです。