マンハッタン・トランスファーのライヴ

ヴォーカル・グループ、マンハッタン・トランスファーのライヴが
コットンクラブ、ブルーノート東京で行われた。
マンハッタン・トランスファーを聴きに行くのは、初めて。
約40年前、1969年にグループを結成したティム・ハウザーが、
現在、70歳近い年齢だと知り、驚く。
どんなステージになるのか、まるで見当がつかなかった。
ブルーノート東京での最終日。
運良く、ステージまで数メートルという、
至近距離の席が取れた。
ティム・ハウザー、アラン・ポール、
ジャニス・シーゲル、シェリル・ベンティーン、
グループの4人が、ステージに上がる。
ハリのある声、抜群のリズム、
複雑に響き合うハーモニー、
キビキビした身体の動き。
全く年齢を感じさせない、
エネルギッシュなステージだ。
1曲1曲、立ち位置や振り付けも異なり、
変化に富んでいて楽しい。
顔の表情も、とても豊かだ。
新譜『チック・コリア ソングブック』からの
「スペイン」など、もう迫力満点!
ピアノで弾きこなすのも難しいこの曲が、
一糸乱れぬ4人の声により、
輝かしく生まれ変わる。
過去の人気レパートリーを披露するだけに留まらず、
何歳になっても、新しいことに挑戦し、
非常に高いレベルにまで磨き上げる4人に、
心から敬服。
30年前にグラミー賞を受賞した「バードランド」を歌い、
ステージを降りた4人。
手を振り、満面の笑顔で、
すぐ目の前を通り過ぎていく。
間近で見ると、ものすごく元気のいいおじいちゃん達だった。

http://www.kingrecords.co.jp/manhattantransfer/index.html