横山幸雄さんショパン・ピアノソロ全166曲コンサート第1部後

9:00〜12:30 《全43曲》 
ロンドop.1 
4つのマズルカop.6 
3つのノクターンop.9 
12の練習曲op.10 
〜15分休憩 10:00〜10:15〜
ロンドop.5 
5つのマズルカop.7 
華麗なる変奏曲op.12 
3つのノクターンop.15 
ワルツ第一番「華麗なる大円舞曲」op18
スケルツォ第1番op.20 
〜15分休憩 11:15〜11:30〜
ロンドop.16 
4つのマズルカop.17 
ワルツ ホ短調 遺作 
ノクターン 遺作op.72-1 
ノクターン 嬰ハ短調 遺作 
2つのポロネーズop.26 
バラード第1番op.23 

 ♪ ♪ ♪ ♪

さあ、いよいよ横山さんがステージに登場!
いつものように、椅子に座るなり、すっと演奏に入る。
これから夜中の1時まで弾き続けるとは思えない、
自然な立ち振る舞い。
このコンサートは、4部に分かれており、
さらにそれぞれの部が
3ブロックに分かれている。
つまり全部で12ブロック。
1ブロック目はショパンが祖国ポーランド
15歳の時に作曲した作品1のロンドから、
あの嵐のようにすさまじい「革命のエチュード」まで。
第1ブロックですでに、日本では特に有名な
ノクターン(夜想曲)変ホ長調、別れの曲、
黒鍵のエチュードなどが演奏される。
ショパンが、ごく若い頃から、
すばらしい楽想を溢れ出させていたことが伺える。
第1ブロックは、15歳から22歳の時の作品だ。
ショパンの初恋の人、コンスタンツィアとの
出会いと別れ。
新しい挑戦をするための
祖国ポーランドからの旅立ち。
不在中の、祖国の危機。
ついに、ポーランドの首都ワルシャワが、
ロシア軍によって陥落。
その絶望を叩きつけるようにして書かれた
「革命のエチュード」。
ショパンはその後、生涯二度と、
祖国の土を踏むことはできなかった。
このような、若きショパンの足取りを思いながら、
一曲一曲聴いていく。
横山さんは、ショパンの生涯という大きな流れを
私たちに提示する。
小休憩を挟み、第2ブロック。
まだまだ第1部だが、しっかり寝息を立てている人も。
ちょっと、まだまだ朝ですよ。
華麗なる大円舞曲、引き続いてスケルツォ第1番!
すばらしい迫力で、
まるでリサイタルひとつ終わったような満足感。
まだ11時10分だが、普通の夜のリサイタルなら
今21時を過ぎた頃。
アンコールも終わって終演というところだ。
さらに小休憩を挟み第3ブロック。
初めて聴く曲もあるが、
それぞれ何と魅力的なことか!
全作品を聴かせてくれる、横山さんに感謝。
バラード第1番を弾き終え、立ち上がった横山さんに、
ブラヴォーの声。
もうすぐ、第2部が始まります!