2010 七宝のアートジュエリー展

銀座のACギャラリーで、8名の作家による
「2010 七宝のアートジュエリー展」が開かれている。
毎年5月頃開かれ、今年は12回目だという。

ひとつひとつ繊細な手仕事で作られた、
オリジナルのジュエリー。
どの作品も色の表情が豊か、デザインも独特で、
作家の方それぞれの個性が光る。
このジュエリー展で中心的な役割を担っている
作家の沢田 均さんにお話を伺った。
七宝では、金属にガラスを焼き付けるのだが、
ガラスの硬さ、強度の限界、重さというものは、
とても重要なのだそうだ。
ジュエリーは身に着けるものなので、
軽いほうが良い。
また、滑らかで曲線的なデザインでは
加工が難しい。
曲面では特に、釉薬の載せ方に工夫が必要。
表面張力を利用して、釉薬を載せるが、
載せすぎると焼いている間に、垂れて落ちてしまう。
釉薬を載せては焼き、載せては焼き、
多いときには7、8回にも分けて焼くという。
沢田さんは今回、新作の羽シリーズ
(はがきの左下、真珠をあしらった作品)、
そして毎回好評の花シリーズ、小枝シリーズを出展。
小枝シリーズのペンダントを、私も持っているが、
自然をモチーフにしたジュエリーを身に着けると、
とても気持ちがなごむ。
また、手作りの作品なので、
世界にひとつという喜びも味わうことができる。
作家の方のお話を聞きながら、
お気に入りの作品を探すのは、
とても楽しいひとときだ。
(このジュエリー展は、5月29日まで。
なお、ギャラリーのそばには、有名なチョコレート専門店、
ピエール・マルコリーニがある)

ac-gallery.com