チコ&ザ・ジプシーズのライヴ

キリンビール麒麟淡麗<生>のCMで流れる、
「ボラーレ!!」の衝撃的な歌声とギター。
これを生で聴いたが、すごい迫力だった。
ブルーノート東京のステージに、
ずらりと並んだ6本のマイク。
これを見ただけで、期待感でワクワク。
場内が暗くなり、スポットライトが灯る。
ライトに照らされ、7人のギタリストたちが、
一列に並び、ステージ目指してやって来た。
浅黒い肌に真っ黒な髪。
鋭そうな目つき。
今までブルーノート東京で見てきた
ジャズ・ミュージシャン達とは、
まるで違う雰囲気だ。
リード・ギタリストのケマが中央に座り、後の6人は、
ケマの左右3人ずつ、マイクの前に立つ。
6本のギターが、ビシっとコードストロークを決め、
パワフルに演奏が始まった。
素早い手拍子が、パパパパパパ・・・! と鳴り響く。
表拍のパートと、裏拍のパートに分かれているが、
何という切れのあるリズム。
曲ごとにメイン・ヴォーカリストが異なり、
入れ替わり立ち替わり、中央に出てきて歌う。
どのギタリストも、メインで歌えるなんて!
ダミ声で、独特の節回し。
どこか日本の民謡を唄う時の感じに似ている。
ケマのギター・ソロは、スリリングな超絶技巧の中に、
ジプシー独特の哀愁が漂う。
「ボラーレ」では、おなかの底から楽しい気分。
コーラスが響き渡る。
「Volare (飛ぶ) Oh Oh
Cantare (歌う) Oh Oh Oh Oh」
お孫さんがいるようなおじいちゃん、おばあちゃんが、
あちらこちらで楽しそうに歌っている。
音楽っていいな〜、と感じる瞬間だった。
 ♪ ♪ ♪
CHICO & THE GYPSIES appeared at BLUE NOTE TOKYO.
They played the guitars with ultimate technique.
We enjoyed singing "Volare".