矢野顕子さん さとがえるコンサート2010

共演するメンバーによって、同じ曲でも
変幻自在に音楽の姿を変えてしまう
矢野顕子さん。
今回ステージを共にしたのは、
Marc Ribot (ギター)、Jay Bellerose (ドラム)、
Jennifer Condos (ベース)の3人だ。
遊び心溢れるメンバー達は、
アッコさんワールドを、風船のように大きく膨らませ、
空のどこか遠いところまで飛ばした。
「ラーメンたべたい」が、とっても楽しい。
呪文か魔法の言葉のように、
「ラーメン」、「たべたい」が繰り返され、
音楽が、自由にどんどん紡ぎ出されていく。
面白いな〜と思っていたら、
メンバー達はおいしいラーメンを、
つい先頃、食べたばかりだという。
日本に来て、ラーメン屋さんに行く。
これは外国人メンバーにとっても、
ツアー中の、お楽しみイベントだったに違いない。
「ラーメンおいしかった〜! 」というしあわせが、
ノリノリのプレイにつながったのだろう。
こういうところが、アッコさんの音楽の魅力だ。
アンコールでは、青森県出身のアッコさんが、
東北新幹線全線開通を祝して
みんなで歌おう、と会場に呼びかけた。
(ねぶた囃子をアレンジした「ふなまち唄」という曲らしい)
これもまた、外国人メンバーたちのキレの良いプレイと、
ニッポン魂のこもった掛け声が混じり合って、
独特のサウンドになった。
まさに、ここでしか聴くことのできない世界。
あったかくて、なつかしくて、
グローバルで、未来的なサウンドが、
NHKホールいっぱいに、こだました。

 ♪ ♪ ♪
Akiko Yano held concerts with foreign players.
They played a folk song of Aomori.
The sound was unique. That was heart-warming and nostalgic
but global and futuristic.