日野原重明さん著 「生きるのが楽しくなる15の習慣」 その2

現在では日常的に使われる「生活習慣病」という名称、
実は日野原さんが生みの親なのだという。
その名称には「習慣さえ変えれば病気は予防できるのに」という
日野原さんの思いがあったそうだ。
40年間用いられた「成人病」という名称に代わり、
生活習慣病」という名称が正式に認められたのは、
平成8年。
日野原さんは、80歳半ばになっていた!
約4半世紀もの間、その名称を浸透させようとしたというのだから、
その努力は並大抵のことではない。
一般の人々が定年を迎えるような年齢から、
このように困難を乗り越えて、結果に結びつけた
日野原さんの「15の習慣」とは。
仕事に役立ちそうなものを、4項目挙げてみよう。
 習慣2 「良くなろう」と思う心を持つ
 習慣3 新しいことにチャレンジする
 習慣4 集中力を鍛える
 習慣14 責任を自分の中に求める
何歳になっても、またいつの時代においても、
このような心構え、気持ちの在りようが大切なのだと
つくづく考えさせられる。
また、日野原さんは対談の中で、
ご自身がモットーとしていて、
75歳以上の人に呼びかけていることのひとつは、
「何かを創り出そうとするクリエイティブな感覚を忘れないこと」だと述べる。
日野原さんが「葉っぱのフレディ」をミュージカル化するために、
生まれて初めて脚本を書いたのは、
何と88歳の時なのだそうだ!
子供の頃は腎臓病、大学生の頃は結核、と、闘病生活を送り、
また、中学時代は赤面恐怖症に悩んだという日野原さんが
どのようにこれらを克服し、現在に至ったのか。
それは「良い習慣」を積み重ねたためだというので、
私も子供に戻った気分で、これから50年取り組んでみようと思う。