伝説の人?! デイヴ・グルーシン

当ブログ2011年7月16日の記事でもご紹介した
マルチ・リード・プレイヤー、ネルソン・ランジェルのライヴ。
共演は、ドン・グルーシン (ピアノ、キーボード)だった。


ところが当時私は、最初のうち思い出せなかった。
ドン・グルーシンの「グルーシン」、という名前は聞いたことがある・・・。
けれど一体、誰だっけ? 
大学の授業(ジャズの歴史)で習った、ジャズの巨星だっけ? 
そのうち、「デイヴ・グルーシン」という名を思い出した。
デイヴ・グルーシンなら、聞いたことがある。
大学の授業の教科書に出てきたのだろう。


デイヴ・グルーシンは、1934年生まれ。
1926年生まれのマイルス・デイヴィスジョン・コルトレーン
8歳年下。
うかつにも、私はデイヴ・グルーシンを、
マイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンの時代の人、と
一括りにしてしまっていた!

それで、ネルソン・ランジェルと共演するドン・グルーシンが、
デイヴ・グルーシン「弟」であると知った時には、
とっても驚いた。
デイヴ・グルーシンが「昔の人」というイメージだったので、
息子や孫ならともかく、「弟」がこの21世紀に来日するなんて、
にわかには信じられなかったのだ。


ところが今度は、そのデイヴ・グルーシンご本人が来日すると聞き、
びっくり仰天!
ご存命、ご健在だったのだ。


早速、ブルーノートの予約を取り、駆けつける。


リー・リトナーと一緒にステージに現れたデイヴ・グルーシン
さすがにおじいちゃんである。
けれど、サウンドはみずみずしく、リー・リトナー(ギター)、
エイブラハム・ラボリエル(ベース)、クリス・コールマン(ドラムス)という
共演者たちの超絶技巧とあいまって、
とても楽しいステージとなった。


デイヴ・グルーシンのピアノ、キーボードから紡ぎ出される響きの
センスのすばらしさ。
う〜ん、さすがである。


帰りにCDを購入して聴いてみたら、知っている曲が
何曲もあった。
大学生の時、隣の大学のフュージョン・バンドの助っ人として
キーボードを弾いた曲もあった。
こんなに身近だった、デイヴ・グルーシン