ドイツから帰国20年、そしてご生誕“半世紀”を迎えた
クラリネットの白川毅夫さんの演奏会を、ご案内します。
プロフィール内容も楽しくユニークですので、
ぜひご覧ください。
公益社団法人 日本演奏連盟 山田康子奨励/助成コンサート
リサイタルvol.17 生誕半世紀記念
白川毅夫室内楽演奏会
〜ドイツBのコンテクスト〜
2014年4月4日(金)19時
東京オペラシティ リサイタルホール
(京王新線 初台駅(都営地下鉄新宿線相互乗り入れ) 東京オペラシティ直結)
全席自由¥4,000
出演:白川毅夫さん(cl) 渡邉辰紀さん(Vc) 川辺千香子さん(Pf)
チケットお取り扱い:http://www2.ttcn.ne.jp/~takamaru-cl/live.html
**Program**
J.S.Bach:2声のインヴェンション〜第1番、9番、13番(Cl&Vc)
L.v.Beethoven:クラリネット三重奏曲「街の歌」作品11
J.Brahms:クラリネットソナタ 第2番 作品120-2
白川毅夫さん(クラリネット)
1964年、東京練馬区に生まれる。隣に住む幼なじみの女の子の影響を受け、5歳よりピアノを始める。
高校進学の際、クラリネットの存在を知り、その音色に魅せられて始める。
中古の楽器を手に入れて横井操氏に手ほどきを受ける。
音大を目指して夢中で取り組んだ結果、無事に桐朋学園大学音楽学部に入学し、
横井氏、及び故北爪利世氏に師事する。
卒業後、師匠に紹介されたケルン放送響のH.D.クラウス氏の音色に衝撃を受け、
教えをいただきたい一心で渡独し、北西ドイツ音楽アカデミー・デトモルトに入学する。
デトモルトでは初めて出逢う数々の無名の作品に刺激を受け、勉学に励んだが、
年末にアウトバーン(高速道路)で事故に遭い、脳内出血を起こす。
ドクターヘリの出動と迅速なオペを受け、幸いにも一命を取り留め九死に一生を得る。
1年休学し退院後に一から始め、無事に卒業。
その後、ヨーロッパ各地で室内楽奏者として活動する。
95年に帰国後、東京を中心に16回のリサイタルを開催。志賀高原音楽祭のゲスト出演、
及びタイ・バンコクに招かれ各地をツアー、TV出演。
2008年ドイツ・ワイマールゲーテ四重奏団との共演で好評を博す。
また、新劇の舞台で、演奏ソリストとして紀伊国屋ホールに出演し、TV放送される。
その他、NHK−FM、Music Bird、Cable Net 296のスペシャル番組に出演。
CD『クラリネットデュオの魅力/ Bachの響き』 『リサイタル』『メモリーズ』を出版。
近年では、アンサンブル等の作曲・編曲を手掛け、国内だけでなく、米国Oliva社、
ベルギー Metropolis社、オランダ De Haske社より作品を出版のほか、
クラリネット専門誌への執筆なども行う。
一般社団法人 日本クラリネット協会理事。公益社団法人 日本演奏連盟会員。
渡邉辰紀さん(チェロ)
5歳より才能教育研究会にてヴァイオリンを始める。
その後チェロの存在を知り、腰掛けて練習できるという理由により転向。
自分のお年玉をはたいて当時15,000円の1/2サイズのチェロを購入。
日本人で最初のパブロ・カザルスの弟子、故 佐藤良雄氏のもとで手ほどきを受け、
以来チェロの魅力にとりつかれ、まっしぐらにチェリストへの道を突き進む。
そして血のにじむような努力の末東京藝術大學附属高校に入学し、東京藝術大學に進学する。
在学中は優秀な学生に贈られる「安宅賞」を受賞したり、日本音楽コンクールにも入賞する等
華々しい成績を修めるが、驕ることなく2年間も修学期間を延長し、それでもあきたらず
どこか外国で勉強してみたいと漠然と考えていたところへ紹介してくださる方があらわれ、
渡りに舟とばかりにドイツ行きを決行。
最初はヨーロッパのレベルの高さに圧倒され悶々とした日々を送るが、ヒッツァカ音楽祭で
初演した新進気鋭の作曲家T・PM・シュナイトのクラリネットとチェロとピアノのための[Cascando Ⅱ]で
「観客賞」を受賞。
そのメンバーで[Trio Cascando]を結成し、バイエルン放送、ドイツ放送等のFMに出演の他、
ソロコンサートやオーケストラとの共演等、着々とキャリアを積み重ねていく。
そして6年間の研鑽の締めくくりに、ドイツ国家演奏家試験でF・グルダのチェロ協奏曲を演奏し、特別賞付きで合格。
同時に北西ドイツフィルハーモニーにソロ・チェリストとして入団。
10年間在籍し、「ドイツ国家室内楽演奏家」の称号を得る。
2006年夏、16年間のドイツ生活にピリオドを打ち完全帰国。東京フィルハーモニーに首席チェリストとして入団。
オーケストラはもとより、ソロ、室内楽、そして内外のジャズフェスティバルで井野信義、高瀬アキ、山下洋輔、
N・ペデルセン等超一流ジャズミュージシャン達と共演する等多彩な演奏活動は高く評価されている
川辺千香子さん(ピアノ)
3歳の時、近所から聴こえてくるピアノの調べに惹かれ、松沢芙美子氏に手ほどきを受ける。
当時は「ピアノの先生」への憧れを持って練習に励んでいたが、故武田栄子氏に師事し、
次第に演奏への意欲は高まり、都立芸術高校に入学。
高校では周囲の意識の高さに大きな戸惑いと影響を受けるが、高橋高子、故谷康子、
両氏の指導を受け、東京藝術大學に入学。
その後、田辺緑氏の献身的な指導に大きな影響を受け、さらに研鑽を重ね、東京藝術大學大学院を修了。
「カワイ・サロンコンサート」への出演、津田ホールにおけるリサイタル、オーケストラとの協演を行う一方、
室内楽、声楽・器楽の共演者としても幅広く演奏活動を行っている。
現在、東京都立総合芸術高校、昭和女子大学非常勤講師。
公益社団法人 日本演奏連盟会員。
〜白川毅夫さんのホームページ〜