長尾春花さんのヴァイオリン

現在、大学2年生の春花さん。
深い森を思わせる、緑のドレスに身を包み、
ステージに現れる。
ブルッフ作曲のヴァイオリン協奏曲第1番。
オーケストラは、日本フィルハーモニー交響楽団
指揮の西本智実さんとうなずき合い、
ヴァイオリンを構える。
春花さんは、芯のある音で、
大きな流れを作る。
力強い。
高音は、澄んでいて美しい。
終楽章は、駆け抜けるような速さで、
抜群のテクニックを見せた。
春花さんは小学校6年生の時、
ここルネこだいら(小平市民文化会館)で行われた
江藤俊哉ヴァイオリンコンクールで優勝した。
その時に弾いたのが、
まさにこの協奏曲だったという。
月日は流れ、春花さんは、
日本音楽コンクール第1位、ロン・ティボー国際音楽コンクール入賞と、
すばらしい成績をおさめ、
現在は、東京芸大で研鑽を重ねている。
私は春花さんの演奏を、
彼女が高校1年生の時から聴いている。
聴くたびに、
彼女の音楽の世界は広がっている。
最後の音を弾き切り、
大きな拍手に包まれた彼女の笑顔が、
まぶしいほどに輝いていた。

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長尾春花さんの東北関東大震災・救済復興支援チャリティーCDの
ご案内は、2011年3月29日の記事で、ご覧いただけます。
また、レコーディング・シーンの動画は、当ブログの
2011年3月27日の記事で、ご覧いただけます。
また、当ブログの、2010年4月16日2010年12月31日2011年2月15日の記事も
ご覧下さい。