50周年を迎えた上野の東京文化会館では、
今年、様々なイベントが催されている。
その一つ、11月6日の「うえの音楽人フェスティバル」では、
朝から、台東区のジュニア合唱団や小学校オーケストラ、
中学校金管アンサンブルなど、
たくさんの団体がコンサートを行った。
名づけて「東京文化会館は音盛り(おとざかり)」。
会場には、地域の方々と見られるお年寄りもたくさん来ていて、
ゆっくりと音楽を楽しんでいた。
「うえの音楽人フェスティバル」の最後を飾ったのは、
東京藝術大学音楽学部学生オーケストラ。
(チケットを用意してくれた藤井杏子ちゃん、ありがとう!)
藝大の高関健先生の指揮で、
ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲、
そしてベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が演奏された。
当ブログでもおなじみの東京藝大の4年生、
藤井杏子さん、中村翔太郎くん、鈴木朝子さん、長尾春花さんが、
指揮台をぐるりと囲む。
本当に胸が熱くなる。
ヴァイオリンにも、チェロにも、管楽器にも、なつかしい顔が・・・。
「田園」を、これほどの感激をもって聴いたことは、
かつてなかっただろう。
私が藝大附属高校で彼らに接したのは、
彼らが中学校を卒業したばかりの、15歳の頃。
それから、6年以上の月日が流れ、彼らは大きく成長し、
いよいよ広い世界に羽ばたこうとしている。
中村くんからメールが来た。
「11日が学生生活最後のオケです!」。
今週の金曜日、'11年11月11日に東京藝大構内の奏楽堂で行われる、
「藝大定期第348回(藝大学生オーケストラ定期演奏会第45回)」で、
彼ら4年生は引退するのだ。
プログラムは「マイスタージンガー」と「田園」、それに加えて、
モーツァルトの「オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314」である。
指揮は高関健先生、オーボエ独奏は青山聖樹先生。
皆、学生生活最後のオケを思いっきり楽しみ、
会場の方々と、幸せな時間を共にしてね。
大成功をお祈りします!
(この記事を偶然見つけた、私の生徒さんたちへ。
当ブログでは、皆が出演する演奏会のご案内をしています。
ぜひご連絡を!)