映画「食堂かたつむり」

富永まい監督、柴咲コウ主演の
映画「食堂かたつむり」が上映されている。
原作は、小川 糸の同名の小説。
原作者、監督をはじめ、スタッフの多くが女性とのことだ。
カラフルでちょっと不思議な雰囲気の
アニメーションや音楽も効果的で、
観る者を、もしかしたら本当にあるような、
でもやっぱりないような世界に連れて行ってくれる。
映画だからこんなことができる、という
楽しいアイディア、遊び心がいっぱいだ。
ストーリーは、恋人に貯金や家財道具すべてを盗まれ、
ショックのあまり声を失った主人公、倫子が、
ふるさとに戻って、「食堂かたつむり」という店を開き、
訪れるお客さんに、幸せな奇跡を起こしていく。
また、自由奔放な母とうまくいかず、
家を飛び出した、といういきさつのある倫子が、
母の本当の想いに気づいていく、というものだ。
倫子がお客のためにつくる様々な料理の、
とってもおいしそうなこと!
口にするお客たちの表情は、みるみる変わり、
人生まで好転していく。
映画を観ながら、味を想像するのも楽しい。
命あるものを口にして人は生きていく、という
太古から現在まで脈々と続く営みの奥深さも、
食材を前に祈りを捧げる倫子の
真剣な表情から感じられる。
ところで、スープストックトーキョーでは、
この物語に登場する「ジュテームスープ」を再現している。
スープストックトーキョーの脇を通りかかった時、
偶然目にしてびっくりした。
早速、ひと口。
なるほど、片想いの恋が叶うおまじないのような、
ほんのりふわっと甘い香りのするスープです!


育児かたつむり

Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)|食べるスープの専門店