ソプラノ神谷明美さんにインタビュー!

3月25日、東京オペラシティリサイタルホールで、
ソプラノリサイタルを開く神谷明美さん。

プログラムは以下の通り。

サンサーンス:見えない笛よ(+フルート)
■カプレ:おいで、見えない笛よ(+フルート)
フォーレ
 リディア
 ネル
 愛の歌
 歌の妖精
中田喜直:魚とオレンジ
■日本の春の歌
 中田喜直:たんぽぽ
 中田喜直:さくら横ちょう
 別宮貞雄:さくら横ちょう
 小林秀雄:すてきな春に
■シャミナード:ポートレート(+フルート)
■ドリーブ:カディクスの娘たち
 夜鳴きうぐいす(+フルート)

フルート 立花千春さん
ピアノ  山田武彦さん

お問い合わせ・チケット申し込み/

八田健男・音楽事務所
Tel・Fax 03-5384-3757
AkemiTicket@aol.com

チケット申し込み/
東京オペラシティチケットセンター
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菊子 今回、フランスのいろいろな作曲家の作品を
   取り上げるのね。
明美 フォーレの「リディア」、「ネル」は、
   大学の頃から歌っていて、
   ドリーブの「カディクス」は、
   大学時代に歌って以来、久しぶり。
   フランス歌曲は、難しいの。
   フォーレから始めたけれど、
   どんどん転調していくので、
   和声の感覚に慣れるのに
   時間がかかったのよ。
菊子 大学に入ってから、
   フランスものを始めたの?
明美 高校の頃は、ドイツ歌曲を
   よく聴いていたので、
   そのままドイツ歌曲を勉強していくと
   思っていたけれど、
   戸田敏子先生に
   「あなた、フランスものが合うわよ」と
   導かれたの。
菊子 そうだったの?!
明美 戸田先生が、中村浩子先生に
   紹介して下さって、
   大学では中村先生のクラスで
   フランス歌曲を勉強することになったの。
菊子 フランス歌曲って、本当に素敵。
明美 今回のリサイタルの
   シャミナードやドリーブの曲は、
   華やかで面白いのよ!
菊子 パリに留学していたんでしょう?
   お料理とか覚えた?
明美 南フランス料理の、ラタトゥイユ
   それから、モロッコ料理のクスクスね。
菊子 おいしいものも食べたんでしょう?
明美 お友だちがお母さんと訪ねてくれたので、
   パリを案内したのよ。
   その時、トゥールダルジャンに連れて行ってもらったの。
   トゥールダルジャンは、セーヌ川沿いにあって、
   鴨肉料理が有名。
   さすがにおいしかった!
菊子 鴨肉料理!
明美 パリのスーパーには、
   普通に鴨を売っているのよ。
   七面鳥も、クリスマスでなくても
   売っているの。
   私、鴨が大好きなの!
菊子 リサイタルの話に戻るけれど、
   今回のメインは?
明美 中田喜直の「魚とオレンジ」。
   一番難しい。
   女の一生を描いているんだけれど、
   その女の人は屈折していて、
   私はそこに興味があるの。
   シューマンの「女の愛と生涯」では、
   まっすぐな感じがするけれど、
   これは、そうではないのよ。
   シューマンと共通するところは、
   詩を男性が書いていること。
   シューマンの方は、
   男性から見た理想の女性像だと
   言われているの。
   けれど、中田喜直の方は、
   理想像ではないと思うの。
   失恋している場面など、
   怖いイメージ。
   現実にいたら、ちょっと怖い感じの女性。
菊子 それは興味深いわね。
明美 その女性は、自分とは違う。
   興味が湧いてくるの。
   オペラの役を演じているように、
   別の人格になって歌うから、面白いのよ!
菊子 リサイタル、楽しみね!
   ありがとうございました。

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神谷明美さんについての
2009年11月10日の当ブログの記事も、ぜひご覧ください!

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