「宿題無し」

この夏も、ブルーノート東京矢野顕子トリオが帰って来た。
ステージに駆け上がるウィル・リーは、とても今度60歳には見えない。
ベーシストのウィルは、近々20年ぶりのニューアルバムを出すという。
「ウィルは20年に一度、アルバムを出しますのよ」というあっこさんの説明に、
会場がどっと沸く。
ドラマーのクリス・パーカーは、ペインター(画家)でもあるとのことで、
手描きのうちわが2500円で販売されていた。
が、なかなか前衛的(?)な女性の絵だった。
いろいろと楽しい話題あふれるトリオだが、
とりわけ面白いのは、本日のカクテル「宿題無し」。
このへんてこりんなカクテルの名付けの親は、
もちろんあっこさんだが、
この「夏にぴったりの一杯」の香りは、セージなのだ!
何といったらよいかわからない、不思議な草の香り。
上品な、だが草の香り・・・。
サウンドも味も香りも、「宿題無し」という語感も、
なにもかもが不思議な不思議な
あっこちゃんの世界だった。