東大寺お水取りの「お松明」 (2012年 奈良の旅 5)

2日目の午後、美味しいお蕎麦を食べて温まり、
いよいよ東大寺に向かいます。
東大寺の二月堂で行われるお水取りの「お松明(たいまつ)」を見学するため、
早めに現地入りするのです。
お水取りの正式名称は、「修二会(しゅにえ)」、
この行事は、古都・奈良に、春を呼ぶと言われています。
東大寺の実忠(じっちゅう)和尚が天平勝宝4年(752)に創始した
十一面観音悔過に始まるとされており、以来途切れることなく継続し、
今年、なんと1261回目を迎えます!


東大寺の石看板

東大寺南大門(国宝)、荘厳で堂々としています。
高さ25メートルもあり、東大寺にある「奈良の大仏」同様、
歴史の重みと、圧倒的なスケールの大きさを感じます。

鹿も普通!に行き来しています

趣のある池の水面に、大仏殿(国宝)が映ります。
大仏殿は、世界最大の木造の古建築。
高さ約15メートルの大仏さまが置かれているだけあり、
大仏殿の高さは、48メートルにもなるそうです。

風格を感じさせる屋根の形です

大きな鐘、心に沁み入る響き

警備の人々。かなり物々しい警戒態勢です。

二月堂到着! 旅の仲間すべて揃いました。

二月堂(国宝)。
旧暦2月にお水取りが行われるので、
この名がつけられたそうです。

二月堂は急斜面に、とても長い柱を立てて造られています。
「舞台造」というそうですが、とても美しく、
昔の時代の人々の知恵や感性に、驚きを覚えます。

松明を運ぶ人々。
お水取りの修法直前の、3月12日の夜(今夜)に用いられるのは、
「籠松明(かごたいまつ)」と呼ばれる特大の松明11本。
二月堂の舞台から突き出され、ぐるぐると豪快に回され、
火の粉が舞い落ちます。
その「籠松明」は、何と全長約8メートル、重さ約70キロ!

松明を運ぶお兄さん

準備する人々

夕闇迫る二月堂

夜になり、今か今かと胸が高鳴ります。

お松明の始まり!

火の粉が、舞台から降りかかってきます

燃える火の玉

火の玉が夜空に、あかあかと光を発します

燃える火の輝き、そしていのちの輝き。
生命の力が再びみなぎるような、何という力強さ。

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「お松明」見学後の会食にて。
私が差し上げたCDのジャケットに、じっと見入るかがみさん

樺沢画伯による「偽ものの月」CDジャケット

鶴の図柄が、古都・奈良の雰囲気に、何だか合っています

道化師の意味するものは?!

「道程」、そして謎のりんご

油絵を描くそのタッチには、深い味わいが・・・。
樺沢さんによると、
”全部を組みあわせれば油絵の全体像が・・・
 ですが、それはまた別の機会に(笑)”
とのことです。
どんな全体像になるのか、まだ秘密は明かされていないままです。




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「偽ものの月」

偽ものの月 Lunar Lie 【巡音ルカ・オリジナル曲】

詞 和田 あゆみ / 曲・ピアノ 吉田 菊子
Lyrics: Ayumi Wada / Song・Piano: Kikuko Yoshida
愛の終わりを迎え、僕の凍える魂は叫ぶ