もうすぐ12月。
過ぎゆく秋が、名残惜しい。
この秋、忘れられない出会いがあった。
それは、ナタリー・コール。
ブルーノート東京に現れたナタリーの、
輝くような存在感。
“smile”、“love”、“Mr.Melody”、
そして亡き父、ナット・キング・コールの映像と共にデュエットで歌う、
心震わす“Unforgettable”・・・。
聴くものの心を、ぐっと捉える。
とびきり素敵な“All about Love”、
パワフルで、美しく伸びる歌声。
10曲あまりを、次々と鮮やかに歌い切り、
客席の間を縫って、会場を後にするナタリー。
手の届く、間近なところから彼女を見送る。
カモシカのようにすらりとした姿、
力強さに満ちた瞳からは、
若々しいエネルギーが発散されていた。
今まさに絶好調を迎えた40代前半のような印象を受けたが、
後日聞いたところによると、
ナタリーは1950年生まれで、61歳!
信じられない。
どうしたらあのようになれるのだろう、と感嘆しつつも、
私は私で、自分の人生の階段を一歩一歩進んでいくしかない。
ワーナーミュージック・ジャパン40周年記念として、
ナタリー・コールの歴史的名盤が、5枚組で、
なんと3300円で発売されている。
(ナタリー・コール ファイヴ・オリジナル・アルバムズ。
丁寧にも、「1枚あたり\660」と書いてある。)
完全生産限定盤とのことだ。
それぞれ11曲、11曲、22曲、18曲、19曲も収録されていて、
すごいボリューム!
中でも特に、“All about Love”を聴くと、
私はとっても元気になるのです。