コルンゴルトを広め隊 第3回公演 コルンゴルトと《祈り》 (お知らせ)


当ブログで、2010年12月21日にご紹介した「神童 コルンゴルト」
作曲家コルンゴルトを紹介する演奏会が、3回目を迎えます。
以下、企画・解説の中村伸子さんから、聴きどころなどをお伝えします。

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コルンゴルトを広め隊」は、20世紀前半にウィーンとハリウッドで活躍した作曲家
コルンゴルトの音楽を一人でも多くの方に届けることを目的とした、
東京芸大の学生を中心とした団体(2009-)です。
第3回を迎える今回は、初めて学外に繰り出し、
赤坂にある霊南坂教会をお借りして開催いたします。

聴きどころとしましては、まず、コルンゴルトが頻繁に使った
「自作曲の転用」の手法を楽しめることがあります。
「3つの歌」の第1曲目の旋律が「組曲」第4楽章にそのまま用いられており、
同じように「4つの別れの歌」の旋律がピアノ五重奏曲第2楽章に
引用・変奏されています。
また、「祈り」は、コルンゴルトが亡命先で書いたユダヤ教のための宗教曲ですが、
日本で上演されたことはおそらく無く、貴重な機会と思います。
併せて、「劇的序曲」はもともとオーケストラ作品ですが、
今回のためにオルガンの野田さんに編曲をしていただきました。

この貴重な機会をどうかお聴き逃しないよう、ご来場いただけたら幸いです。
チケットのご予約(お取り置き)は下記メールアドレスで承りますので、
どうぞご連絡ください。

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コルンゴルトを広め隊 第3回公演
コルンゴルトと《祈り》

[日時]
2012年10月5日(金)19:00開演(18:30開場)

[場所]
日本キリスト教団霊南坂教会

[曲目]
《劇的序曲》 op. 4[オルガン編曲版、編曲:野田優子]
3つの歌 op.22
2つのヴァイオリン、チェロ、左手のピアノのための 組曲op. 23より 第4楽章
4つの別れの歌op. 14
ピアノ五重奏曲op. 15より第2楽章
テノール独唱、女声合唱、オルガン、ハープのための 《祈り》 op. 32

[出演]
ソプラノ 中江 早希
メゾ・ソプラノ 梁取 里
バリトン) 田中 俊太郎
ヴァイオリン 梶川 空飛亜  藤井 杏子
ヴィオラ 大角 彩
チェロ 大澤 久
オルガン 野田 優子
ハープ 南 志歩
ピアノ 川口 成彦  三木 蓉子
合唱 柿長 飛鳥  上島 緑  佐々木 美歌  村松 稔之
合唱指揮 石坂 幸治
企画・解説 中村 伸子

[公演に寄せて]
エーリヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold, 1897-1957)は、
20世紀前半にウィーンとハリウッドで活動したユダヤ系の作曲家です。
幼いころから才能を見出だされ、「モーツァルトの再来」とも言われるほど、
ヨーロッパ中で注目を集めます。
ナチスの迫害を逃れてアメリカへ渡ってからは、
映画音楽作曲家として活躍しました。
第二次世界大戦後、もう一度ヨーロッパの「クラシック音楽」の世界へ
戻ろうとするも叶わず、ハリウッドで生涯を終えることとなります。
コルンゴルトを広め隊」は、そんなコルンゴルトの作品の演奏機会を
増やすことを目的として、東京藝術大学在学生により、2009年に発足しました。
3回目を迎える今回は、亡命先で書かれた《祈り》op.32を中心に、
歌曲から室内楽曲まで、静かに祈りを捧げられるような作品をお届けします。

[チケット]
全席自由 学生1000円  一般1500円

[アクセス]
東京メトロ
 南北線 六本木一丁目駅より 徒歩約5分
 銀座線 溜池山王駅より 徒歩約6分
 日比谷線 神谷町駅より 徒歩約8分
都営バス
 都01 赤坂アークヒルズ前より 徒歩約5分
(お車でのご来場はご遠慮下さい)

〈主催〉 コルンゴルトを広め隊
〈助成〉 武藤舞 音楽環境創造教育研究助成金
〈お問い合わせ・チケットご予約〉 korngold.hirometai@gmail.com(中村)

詳細は以下各サイトでもご覧いただけます。
Facebookイベントページ→https://www.facebook.com/events/242756302494813/
Facebookファンページ→https://www.facebook.com/korngoldHT
Twitterhttps://twitter.com/korngoldHT

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ヴァイオリンで演奏に参加する藤井杏子さんからの意気込みを
お伝えします。

「今回は、第2回で出させていただいたときよりも、
 曲も編成も、より充実した内容になっています。
 ピアノ五重奏を初めて聴いたときは、その美しさに感動しました。
 前回よりコルンゴルトが大人になったときの作品だから、
 ということがあると思います。
 会場も素敵なところなので、この感動を今度は私が、
 聴いてくださる方にお伝えできたらと思います」。