「パリ・オペラ座のすべて」

渋谷のBunkamuraル・シネマで、
映画「パリ・オペラ座のすべて」が上映されている。
踊り手と振付家が、試行錯誤を繰り返す中、
ひとつひとつ技術を積み重ね、魂を込め、
作品を生み出していく様が印象的だ。
両者の表情、緊迫したやり取りも、
そのまま収められている。
古典と現代物の両方が取り上げられていて、興味深い。
また、舞台を支えるスタッフの姿も追う。
衣装、道具、・・・清掃員まで、夢の舞台を支える人々は、
踊り手の十倍ほどの人数に上る。
監督は、フレデリック・ワイズマン(1930年ボストン生まれ)。
「ドキュメンタリーの巨匠」、「現代社会の観察者」と
呼ばれている。
ワイズマンは元弁護士で、監督デビュー作は、
精神異常犯罪者の刑務所、矯正院の日常を撮った
「チチカット・フォーリーズ」。
その後も、家庭内暴力や犯罪の多い地域の警察など、
社会問題をテーマにした作品を、数多く生み出した。
私は主に、作品を創るという視点でこの映画を見たが、
その他にも多様な視点で、この作品について
考えることができる。
パリ・オペラ座のすべて」は12月18日まで。

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