2010-01-01から1年間の記事一覧

マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル JAPAN 2010

1942年にイタリアのミラノに生まれ、 1960年のショパン国際コンクールで優勝し、それ以来、 日本でも常に最高の人気を誇るポリーニ。 「音楽の友」誌で5年に1度行われる読者アンケートでは、 すべての回で、「人気ピアニストベスト3」に入っている。 アンケ…

作曲家 大阪洋史さんの追悼演奏会(お知らせ)

昨年11月に急逝した作曲家の大阪洋史さん (平成元年 東京藝術大学卒業)の 追悼演奏会を、以下の通り行います。日時: 2010年11月13日 14:00開演 場所: sonorium※ プログラムには、大阪さん作曲の合唱曲があります。 ご希望の方は、合唱にご参加頂けます。2010…

林 成之さん著 <勝負脳>の鍛え方

金メダリストの北島康介選手を筆頭とする、 北京オリンピックの競泳日本代表チームに、 “「勝つための脳」=勝負脳の奥義”を伝授した、 脳神経外科医の林成之さん。 テレビ番組で紹介されていたが、 オリンピック直前の強化合宿で、 北島選手たちに講義した…

「香水瓶の世界」展

「きらめく装いの美 香水瓶の世界」展が、 目黒の東京都庭園美術館で行われている。 木々に囲まれたアール・デコの館、旧朝香宮邸が、 美術館として生まれ変わったのだが、 この贅沢な空間は、今回の展覧会にぴったり。 広々とした館の中を、ゆっくり歩きな…

ショパン伝説のラストコンサート (東京公演)

「ショパン伝説のラストコンサート in Paris 1848.2.16」という、 興味深いコンサートが開かれた。 チラシの説明には、次のように書かれている。 「芥川賞作家、平野啓一郎が4年余りの歳月をかけ、 フレデリック・ショパンの人生を紐解き、 描いた歴史大作『…

江口 玲さんのピアノ・リサイタル

「ショパン −その人生と知られざる仲間たち」と題された 江口玲(あきら)さんのピアノ・リサイタルが、 浜離宮朝日ホールで行われた。 主にショパンのポロネーズと、 マズルカ、そしてノクターンに焦点を当て、 どのようにしてそれらの曲が書かれたのかという…

リー・リトナーの50周年ライヴ

リー・リトナーが、ギタリスト生活50周年を記念するライヴ、 ”シックス・ストリング・セオリー” ― 50th アニヴァーサリー・セレブレイション―を ブルーノート東京で行った。 オルガン ラリー・ゴールディングス ベース メルヴィン・リー・デイヴィス ドラム…

ショコラ・ショコラ

おととい9月22日水曜日、夕刊の記事。 「都心の真夏日 最多の71日」! やっぱり! その日の昼は、新宿を歩いたのですが、 ギラギラ照りつける太陽、 ムワッとする湿気、 日差しや照り返しのあまりの強さに、 街が白く見えました。 最高気温が35度以上になる…

MATO (メイト)の白熱ライヴ!

松本典明さん(ギター、ボーカル、作詞・作曲)、 加藤実さん(キーボード、コーラス)、 松藤一英さん(パーカッション)のトリオ、 MATOのライブが、ライブハウス428で行われた。 松本さんは、香坂みゆきさんのアルバムで、 作曲・コーラスを担当した後、 1985年…

上原まりさん 平城(なら)物語”まほろば”コンサート (お知らせ)

筑前琵琶の上原まりさんが、平城遷都1300年記念のコンサートを 奈良と東京で行います。 10月11日には奈良・法華寺境内で、 「平城物語 咲く花の匂うがごとし」。 10月14、15日には、東京・有楽町朝日ホールで、 「平城物語 薬師寺幻想 二つの塔の祈りから大…

秋元康さん著 「企画脳」

大ヒットの仕掛け人、秋元康さんは、 「おニャン子クラブ」、「AKB48」の生みの親である。 両方とも、若い女の子たちのグループだが、 企画の意図はまったく異なる。 秋元さんがその時代、その時代の中で、 ひねりを効かせたアイディアによって企画されたが…

上原まりさんの筑前琵琶

「名月を偲ぶ時節に琵琶の名曲を味わう」 というテーマによる演奏会で、 上原まりさんの「平家物語」が披露された。 「祇園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごと…

横山幸雄さんのショパンシリーズ第3回

横山さんが毎年9月に行ってきた 東京オペラシティショパンシリーズ。 「若き晩年 天国への扉の前で」という副題のつく この第3回が、最終回だ。 ショパン生誕200年を迎える今年に、 この最終回が来るようにしたという。 また、横山さんは今年、ショパンが亡…

オペラ「ばらの騎士」 (R.シュトラウス作曲)

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演された オペラの映像が観られる、METライブ・ビューイング。 ミュンヘン生まれのドイツ人作曲家、 リヒャルト・シュトラウス(1864〜1949)による 「ばらの騎士」を観た。 この作品は1909年〜1910年、 今からちょうど…

またまた矢野顕子さん!

渡辺俊幸さんが指揮・プロデュースしている 日本フィルの「シンフォニック・エンタテインメント」。 東京芸術劇場で行われた公演に、 矢野顕子さんが、ゲスト出演した。 渡辺さんのアレンジによる 日本フィルのオーケストラサウンドと、 顕子さんの歌とピア…

イタリアン・レストラン「コルレオーネ」再び

本当に、猛暑が続きますね。 7月の梅雨明けから、ずっと。 30度を超える、なんていうものでなく、 34〜35度が中心で、それより上がったり下がったり。 猛暑、酷暑、炎暑、灼熱列島・・・。 新聞でも、暑苦しい熟語が並びます。 秋も、気温は高めなのだそう。…

羽生善治さん著 「決断力」

20代半ばで、将棋界始まって以来の七冠を達成した、 棋士の羽生善治さん。 勝負の世界に生きる羽生さんは、 今なお、試行錯誤を重ね、さらなる努力を続けている。 羽生さんの肉声が聞こえてくるようなこの本には、 力強い、生きるヒントがたくさんあった。 …

矢野顕子トリオ

ニューヨーク在住の矢野顕子さんが、 現地のミュージシャンと共に、 ブルーノート東京のステージに現れた。 ベースは、ウィル・リー。 ドラムスは、クリス・パーカー。 4月の「ここが音楽堂!」弾き語りツアーでは、 「曲をいくらでも引き伸ばすことができる…

山の私、38度の東京の私

作曲家やピアニストの方々と、 山へ行って来た。 今年の東京は、梅雨明けからずっと、 35、36度なんて当たり前。 昨日なんて、練馬38.1度! さわやかな山の空気の中で過ごした数日間は、 別世界にいるようだった。 参加した女性たちのほとんどが20代。 音楽…

夏休みにします!

皆さん、こんばんは! 本日、朝になったら、私は寝袋持参で山に行きます。 無事戻りましたら、8月第3週、当ブログで、 またお目にかかりましょう。 皆さんも、楽しい夏をお過ごしください!

岡本太郎氏著 「壁を破る言葉」

今日、友人が、初めて名前を聞く人の作品を紹介した。 「どう思う?」 とたずねるので、 「うまいね! どんなテクノロジーを使って、作ったんだろう」 と答えた。 ところが、話は思わぬ方向へ。 「うまい。けれど、記憶に残らない」 「きれい過ぎるんじゃな…

オペラ「トスカ」 (プッチーニ作曲)

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で 上演されたオペラの映像が、 映画館で観られる「METライブビューイング」。 8月末頃まで、東銀座の東劇で、2006年以降の作品の アンコール上映が行われている。 「トスカ」は、イタリアの作曲家プッチーニ(1858〜1924)…

オペラ「ラ・ボエーム」 (プッチーニ作曲)

初来日のトリノ王立歌劇場(イタリア)による、 オペラ「ラ・ボエーム」。 イタリアの作曲家、プッチーニ(1858〜1924)の、 30代半ば頃の作品だ。 原作はフランスの作家、アンリ・ミュルジェの自伝的小説、 「ボヘミアンたちの生活情景」。 舞台となるパリに、…

茂木健一郎×上野川修一 対談「脳と腸 -腸は第二の脳?」

脳科学者の茂木健一郎さんと、農学博士で東京大学名誉教授の 上野川修一さんとの対談が行われた。 上野川さんには、「免疫と腸内細菌」、 「人間は考える腸である」、 「人生は運命でなく『腸』が決定する」など、 一般向けにも多数の著書がある。 とても気…

吉村作治先生著 「ピラミッドの謎」

砂漠にそびえ立つ巨大なピラミッド。 黄金のツタンカーメンのミイラマスク。 古代という時代に、このような建造物や美しい工芸品を、 どうやって作ったのか。 この本は、謎に満ちたエジプト文明について、 写真や年表、地図などたくさんの資料で、 わかりや…

第2回 グローバル・パートナーシップ・コンサート

東京藝術大学4年、3年に在籍する 兼重稔宏くん、濱野与志男くんが設立した、 任意団体「ルネサンス・プロジェクツ・ワールドワイド」が主催する チャリティーコンサートが、文京シビックホール・小ホールで 行われた。 公演の事業収益は、バングラデシュ公認…

三浦良樹さん New York Session 10'

ニューヨークを拠点に活動している ジャズ・ギタリスト、三浦良樹さんのライヴが、 ライヴハウス、赤坂B♭(ビー・フラット)で開かれた。 メンバーはニューヨークで活動経験のあるアーティストばかり。 三浦良樹さん (g) 伴田裕さん (sax) 蛯子健太郎さん(b) …

片野坂栄子先生 ソプラノリサイタル

東京・千駄ヶ谷の津田ホールで、 片野坂栄子先生のソプラノリサイタルが開かれた。 ピアノは高橋千佳子先生。 片野坂先生は、1960年代に国際コンクールで優勝して以来、 海外のオペラ公演に数多く出演。 現在も後進の指導を行いながら、 リサイタルを定期的…

最後の汽笛

まぶしい夏も、もうすぐ。 そんな時、心の中によみがえる、遠い日のできごとがある。 まだ私が10代だった夏。 初めての北海道行きに、連絡船を選んだ。 明け方、青森に着く。 線路の向こうに、海が広がる。 朝日を浴びて、輝く海。 初めて聞く、汽笛の音。 …

内藤誼人さん著 「ウソつきは成功のはじまり」

心理学者、内藤誼人さんの本は、 ニヤニヤしながら読むことができる。 先日、徳間書店から出たこの本にも、 「嫌いなヤツにほど、馴れ馴れしくタッチせよ」などという、 一見、絶対ありえない!と思うような、 意表を突く戦略が満載だ。 内藤さんは述べる。 …